★格闘

国立演芸場『女が語る江戸の若ものたち』にて「宮戸川」。ネタおろしなので緊張する。そのちゃんが“髪を結ってあげる！”と言ってくれたのでお任せしたら、髪の毛の量が思ったより多かったらしく、格闘を始める。“時間かかるからさらってていいよ〜”てなことで、その間私は宮戸川と格闘。

そうこうしているうちに紅先生が“あら、つくしさんネタおろし？去年もそうだったわよね。度胸あるわねえ・・・”。こみち選手は“姉さん宮戸川習ったのって、この前一緒だったとき（８月下席）ですよね？もうチラシもとっくにできてて・・・そうかこれでいいんだって安心しました！”・・・いやいや、よくないですよ。度胸もないですし。８月中席の新作モードが終わってから始めたからそうなってしまったんですな。

まあ、とにかくつつがなくネタおろしできました。いやー、完璧でしたな・・・髪型が。どこか一箇所ぐらい良いところがないとね。見た目は大事ですぜ。

終わって、三四楼の勉強会を見物に行く。今月はたまたま新作仲間の古典を聴く機会が続いているので、ついでにサンシローも聴こうというわけ。ネタ出ししていた三方一両損はトイレの洗剤（サンポール）を買いに行く小咄になってしまっていたが、古典を４席と画用紙落語を２席。私がやってるのと同じ、前座もゲストもなし、まったく一人の会。ちなみに、画用紙落語はワハハにネタ見せ行って受かったとか。奴も格闘してる。

打上は遠慮して、帰って留守録しておいたBS笑点の花緑師匠の「宮戸川」を見ながら反省会。師匠いわく、“同じようにやる必要はない。ギャグもリズムも変えていいから、つくしの宮戸川にしなさい”・・・はい！これからも隙あらばどんどんかけて、自分の物にしていく所存であります。

★サプリメント

キノコキトサンのサプリを入手。こないだまでエノキを刻み、煮詰めて抽出していたのだが、やはり手間がかかる。そりゃあ食べ物から摂った方がいいに決まってはいるけれど・・・続ける方が大事なので。

てゆーか、気が付けばサプリ５種類も飲んでる。お金の方が続かないかも・・・。

★気まぐれ洗濯機

先日購入したばかりの全自動洗濯機が、隙あらばさぼる。とっくに洗濯が終わっている時間なのに鳴らないと思ったら、途中で止まっていたりする。おそらく最新式の、限りなく人間に近いタイプなのでしょう。さぼりたいこともあるよね。

★凝り過ぎ・・・

「ブライアン・ジョーンズ　ストーンズから消えた男」を観る（上映期間中、最後の水曜日のため）。

いきなりブライアンが死ぬシーンから。そういうコンセプトなのか・・・とは思ったが、そこからさらに時間が行ったり来たりするため、感情移入ができない。ミック、キース、チャーリーがブライアンにクビを言い渡すシーンも、それ以前に仲の良かった頃のシーンがなかったのでまったく盛り上がらない。ラスト・シーンのブライアンの「幸せは退屈なんだよ」という言葉は良かったのになあ・・・。

こういう映画はあまり凝らなくていいから、普通に結成から時間を追って関係がこじれていくのを描いた方が良いかと。バンドの変遷て、それだけで面白いですからね。ブライアンの死にスポットを当てたのでしょうが、かえって退屈になってしまっていました・・・ちなみに同じ監督の「バック・ビート」は、良かったです。

★ガメちゃん

９日目、「平林」。平日にしてはとても陽気なお客さんでした。

支障は出番前の一番忙しいときに電話をかけて来て、「昨日おみやげでもらった干物持って来い！」だって。ガメついジイサンだ。しかも例によって、「お前のうちに朝電話したら、もう出た後らしく留守電で・・・」てな話から始まるし。「ご用件は？」ときくとやっと本題に入り、しかもどうでもいい話。出番前なので・・・と強引に切る。

高座後、おかみさんとランチに行く。ジュンク堂前で待ち合わせしたのだが、おかみさんは来るなり、「ここで吉河さん（新作無法地帯などをプロデュースしてる人）が働いてるのよね。ちょっと寄りましょう」。ちなみに吉河氏は支障が出る会もやったことがあり、支障宅にも行ったことがあるそうな。“なんで吉河さんに会いに行かなきゃいけないんですか・・・”と心の中で思ったつもりが、つい口に出して言ってしまった。おかみさんは気にする様子もなく、サービスカウンターに吉河氏を探しに行く。見当たらないのでどうしたのかと思ったら、部署が異動になり、接客はしていないとのこと。

あきらめて鮨屋へ。おかみさんはよく食べてくれるのでありがたい。ちなみに、おかみさんが円生師のおかみさんに食事に連れて行ってもらったときは、円生夫人があまり食べないので、食べた気がしなかったそうだ。

さっきの干物の話をすると、「うちも三人だし、そんなにもらっても・・・」とのこと。おかみさんがそう言ったと支障に言えば納得すると思うが、今日おかみさんと会うのは支障には内緒にと言われている。おかみさんは、「電話してきいたということで」と名案を出してくれた。

そして、おかみさんが近所のお友達と見つけた隠れ家的カフェでお茶をしながら、支障にどうやって健康診断を受けさせるかの画策。「へそ曲がりだから、あまりしつこく言うと行かないのよね・・・」「じゃあ、行かないように勧めてみましょうか？『支障、あんなもん行くことないですよ』『うるせえ、俺は行くんだ！』ってなるかもしれませんよ」・・・。

結局、私の提案は却下されたが、楽屋に戻って普通に勧めたら、一応、行く気になってはいるようだった。干物の件は「そうかい」といったんは納得していたが、しばらくして、「かみさんにいつ電話したんだい？うちにいたかい？」と若干疑い始めていた。これでおかみさんが弟子に鮨を食べさせたなんて知ったら卒倒しちゃうだろうね・・・。