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落語家・川柳つくしのブログです。出演情報や日記など書いていきます。
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上野には、イラン人が良く似合う。

てなわけで、上野の東京都美術館のペルシャ文明展を見に行って来ました。イヤホンガイドがあるみたいなのですが、どうせなら生ガイドを・・・と思い、デスペラードのイラン人サラミ先生にガイドしてもらうことに。

入るといきなり、どっかのおばさんが器を見ながら、“これうちで使えそうね”などと言っている。7000年の秘宝もおばさんにかかってはかなわない。なんせ、デザインより実用性なのだから。

気を取り直して、サラミ先生のガイドをきく。

「先生、このこぶ牛(どうしてもこぶ平に見えてしまう・・・)というのは、こんな大きいこぶがあるんですか?」
「いえ、このこぶ牛というのは、イランにはいないんです。めったに見たことのない物を描くと、どうしても大げさになっちゃうんです。よく虎が誇張して描かれていたりするでしょう。あれと同じですよ」

なかなか、素晴らしいガイドである。お願いして良かった。もっといろいろきいてみよう。

「これは何ですか?」
「ああ、これは、貯金箱です。ここからお金を入れて・・・」
「では、この頃から、お金はあったんですね。」
「いえ、この頃はまだお金はなくて、交渉で・・・」

早くも、論理に破綻をきたしている。大丈夫だろうか?試しにもう一つきいてみる。

「これは何ですか?」
「これは、トイレです。」
「しびんのようなものですか?」
「そうです。」

確かに、『錦の袈裟』のように、輪が付いている。直径1センチくらいの。注ぎ口もそれくらい。古代イラン人はそんなんだったのか?なんかもう、ガイドも『やかん』だし、時間もないのでどんどんまわることにした。

でも、終わってからきいた先生のお話は興味深かった。ペルシャ絨毯はてっきり伝統工芸だと思っていたら、12、3歳の子が織ってるそうな。貧乏な家庭の女子はそうやって絨毯を織るか、奉公に出されるそうで。でもって、特に金持ちでもない普通の家庭にまで住み込みのお手伝いさんがいて、先生のうちにもいたそうです。で、イランでは『おしん』が4年にいっぺんぐらい再放送されて、そのたびに30%超えるんだって。そりゃ共感呼ぶだろうなあ・・・。
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新しいブルースを楽しんでいるイマーノさんにメッセージを送りました。

思えば、“人生で大事なのは、愛するもの、愛する人を大事にして一生懸命になること”だと教えてくれたのは忌野さんでした。夢の大切さを教えてくれたのも。イマーノさんがいなかったら、おそらく私の人生は変わっていたでしょう・・・。

と、思っている人が、きっとおそろしくたくさんいるはずです。
BSHVシブヤらいぶ館お好み寄席で花緑師匠が「宮戸川」をやっていた。ラッキー!と思いきや・・・画面の左下にかなり大きく“BSに加入して下さい”というような表示が出ている。しかも花緑師匠の間ずーっと!高座が終わった頃やっと消えた。なんなんだ・・・BSに入っているからこそ見られるんだからこの表示いらないでしょうが!

しかーし!師匠の「宮戸川」は、その表示を圧倒してました。さすが!!!
支障宅。到着するとまず密かにおかみさんにこないだのお礼を言う。そして、また一緒に行く約束をする。ガメついガメちゃんには内緒なのだ。

ガメちゃんこと支障はいつものごとく酒を飲み、ギターを弾いて歌を歌う。そしてしみじみ「うまいな俺は!天才だからな」。

なんか、昨日もこんなセリフきかされたような気が。私のまわりはこんなんばっかですわ・・・。
福楽兄のご近所の方が、フランス料理をご馳走して下さるというので行って参りました。

待ち合わせ場所に着くと、満面に笑みをたたえた三四楼がダジャレのスケッチブックのオスカルのところを開いて、「昨日は、オスカル(お疲れ)様でした!」・・・。

そのとき、それまでなんともなかったのに、急に肩に痛みを覚えた。福ちゃんに助けを求めると、彼はもう一冊のスケッチブックの道元のところを開いて「道元(どげん)したと?」・・・。

痛みはさらに激しくなった。どうやら、ダジャレに当たってしまったようだ。

会食が始まり、芸人陣は求められるままに小咄を披露。しかし!福ちゃんだけなぜかやらない。松幸君が何度ふってもまったくやろうとしない。“俺は円楽キャラだからいいんだ”と言い張り我々3人にばかりやらせたあげく、スベるとスケッチブックの孟子のところを開いて“孟子(申し)訳ございません”などと言っている。しかも、スベったとき必ずやってくれるのならいいのだが、ふるだけふって忘れていることもある。そうやって三四楼が“武士の刀”とまで言い切ってる大事なスケッチブックで相撲を取っておきながら、「俺は自分の才能が恐い」「才能に殺される」などとほざいておりました。なんなんだこいつは!ボロボロになった3人は、もう福楽兄を尊敬するのはやめようとかたく誓い合うのでありました。

ちなみに今、肩はなんともありません。今度三四楼に会うときは、あらかじめ防ダジャレ服を着て行こうと思います。
☆プロフィール

川柳つくし(かわやなぎ つくし)
落語協会所属の落語家です。

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