★手児奈的選択

仲間のライブが三つ重なり、悩んだ挙句、どれにも行かず「デスノート」を見ることに。

ヒットするだけあってちゃんと作ってはあると思いますが、私の好みではないようです・・・主人公が完璧過ぎるのかな。もうちょっと隙がある方がドラマチックになると思うけど、そこを目指してないんでしょうね。なんか単なる頭脳戦みたいで、それにしてはあっと驚く仕掛けもなかったような。それに、FBIがそんなに簡単に本当の身分証明書見せるか？見せる用のをもう一種類持っておくべきだね。私だって本名と芸名と二種類持ってるぐらいだからね。

それはそうと、デスノートに芸名を書かれた場合どうなるのでしょう。それこそ芸人としては死ぬ、すなわち高座には上がれない・・・みたいになるんでしょうか？

★つくしつながり

以前、花粉症に効く「つくし飴」というのを紹介しましたが、やっと仕事の依頼が来ました。

この飴はもともと池田薬草という会社で販売してまして、発売されたとき“よかったら宣伝しますよ！”とメールしたのですが、返事が来なかったのでそのままになっていたのです。

今回の依頼はそれに対する返事ではなく、池田薬草から独立した桜という会社の方が、“つくし”で検索していて私を見つけ、“おっ、こいつは使えそうだ”と思い、メールを下さったとのこと。ありがとうございます、桜さん！

それはそうと、桜さんからのメール、実は迷惑メールに入ってしまっておりました。いつもは見ないのですが、今日たまたま見て発見したのです。メールを下さるのは二度目とのことでしたが、一度目のメールが見当たらないので、おそらく、迷惑メールに入って削除されてしまったものと思われます、すいません！今後は迷惑メールもチェックするように致しますね。もし今までメールを送ったが返事が来ないという方は、もう一度送り直してみて下さいまし。よろしくお願い致します！

★“おじさん”復帰！

円楽師匠が高座復帰なさったそうで。良かった、良かった。支障が“円楽は死んだ”とか失礼なことを言うから奮起したのかしら・・・確かに支障の言う通り、噺ができなければ噺家としては死んだも同然なんですよね。復帰できて本当に良うございました。

“おじさん”が頑張っていらっしゃるのですから、私も負けていられません。実は、弟さんは大学の先輩なのでご挨拶したことはあるのですが、円楽師匠ご本人にはお会いしたことないのです。いつかお会いできたときに恥ずかしくないよう、精進致します！

★非重要参考人

豊橋から社員旅行のお供をして、夜は一席やるという仕事に行って来ました。

ただ、決して『落語家と行くバスツアー』ではないのだ。向こうにしてみたら、社員旅行に行ってみたらいきなり落語家がいたという状態。しかもみんな、バスガイドさんがびっくりするほど酒を飲んでいる。バスの中の小咄コーナーも、ホテルに着いてからの字遊びや落語も、まったくいつも通りにはいかなかった。「権助魚」と「平林」、わかりやすいのを選んではみたのですが・・・。

でも後できいたら、若い人達は単に落語の設定が昔なのでよくわからなかったようなので、次の日、着物で彦根城を登りながら「会社へ行こう」をやったら、どうやら、こっちの方が良かったようだ（他の噺ももっとききたいと言われたが、寝不足のため息切れしてしまった。体調を整えて、山登り落語会というのもいいかもしれない）。

寄席なら年齢層が広い場合は若い人に合わせるので、若い人２、３人だけ笑っていたり、子供だけ大爆笑なんてこともあるけど、今回は社員旅行だからなあ・・・なんて全体に気を使ってかえって失敗してしまった。若い人に合わせて新作にするのが正解だったのかも。それか、漫談ならいいかもしれない。さっそく支障にきいてみた。

「そういうのは親近感が必要だから落語はなあ・・・カラオケの司会ぐらいならいいけど。俺も前、社員旅行ついてったことあるけどダメだったな」
「支障もダメでしたか・・・」
「うん、酒飲んじゃってさ」

いやいや、そりゃダメだろ！なんとギャラも契約の六分の一しかもらえなかったそうで。まったく、参考にならない支障である。

★弁長よりつくしだ！

「君こそつくしだ！」にご来場下さいました皆様、誠にありがとうございました。

楽屋入りすると三四楼が、例の似顔絵入りのスケッチブックの弁長のところを開いて、

「弁長（勉強）させて頂きます」

・・・だからそれ誰だよ！（ちなみに、検索してみたら私よりヒット数はるかに少なかったです。どんだけ知名度ないんだ）

気を取り直して、本日の演目は、「宮戸川」、「厩火事」、「権助魚」、「林！」の四本。予定では落語以外の演芸を入れるつもりでしたが、いつも着替えが間に合わないので今日はなしにしました。色物あった方が目先が変わっていいかなあ・・・とも思ったのですが、アンケートを見たら、“落語がいっぱいきけて良かった”という意見ばかりで、“色物も見たかったのに！”というのは一通もありませんでした。ありがとうございます。色物はまた別の機会にやりますね。

てなわけで、明日からもさらに精進致しますゆえ、皆様よろしくお願い申し上げます。