★花より落語

新宿8日目。労働組合の団体が入っていたので、「会社へ行こう」をお送りしました。

夜、シークレットライブ。恒例のシークレットトークの後、三題噺は「オリンピック」「ガーコン」「ワールドカップ」。内容は…

今日も寄席のトリで唯一の持ちネタのガーコンをやる川柳。普通は出演者達は初日、中日、楽日などはトリまで残るのだが、川柳のときは誰も残らず、前座とつくしだけが“毎日同じネタなのに、気を使ってネタ帖のタイトル変えるの面倒なんだよ”“上がる前にネタ帖にガーコンて書いといたら怒ってやんの。結局やってるくせに”“まだやってんのかよ…早く日本負けねーかなー”などと言いながら仕方なく残っている。

やがて川柳が下りて来て、バスの時間に合わせてそそくさと帰って行く。つくしは川柳を見送って夜席を勉強しようとするが、夜席の演者達に“どっかで飲んで酔っ払って楽屋に戻って来られたら迷惑だから、支障に付いていけ”と追い出される。

仕方なく支障に追い付くつくし。毎日ガーコンしかせずすっかり満足してしまっている支障に、“お客さんは他のネタも聴きたがってるのでなさってみては？”と水を向けると、
“いいんだ俺は。寄席でガーコン、ゲストでガーコン、独演会でもガーコンだ。”
“そんな、オリンピックのやわらちゃんみたいなこと言わないで下さい！レパートリー増やしましょうよ。”
“確かに俺は落語のレパートリーは1席しかない。でも歌なら500曲歌えるぞ。実は、昔から、歌ってみたい場所があってなあ…。”
“コマ劇場ですか？もしくは武道館？東京ドームとか？”
“いや、そうじゃない。ワールドカップで歌いたいんだ。バンドはいらないぞ、自分でバンて言うから。”
“確かに、あれはアカペラですけど…でも歌手じゃないとムリなのでは？”
“歌手って言っても中居とかも歌ってただろ。あいつより俺の方が上手いぞ。”
仕方なく、つくしは根回し上手な知り合いに手を回し、支障のワールドカップで歌う夢が実現する。

いよいよ当日。川柳はさすがに古典をやるときと同じぐらい緊張している。そして歌い出したのはなんと♪かわやなぎせんりゅう〜かわやなぎせんりゅう〜（『星条旗よ永遠なれ』のメロディーで）。“あ、敵の歌歌っちゃった”てな噺。

長くやる場合は、ウタイタイ病患者の支障が大勢の人前で歌ったことによって、法定伝染病のウタイタイ病がパンデミック…という、壮大なスケールの噺にするパターンも考えました。

ちなみに今日は、以前FM茶笛にゲストで呼んでくれた、演歌歌手の千葉山さんが遊びに来てくれまして、終わってからFM熱海にコメント出演するためのインタビューを受けました。5分くらいのコーナーですが、聴ける地域の方は聴いてみて下さいまし☆