★三人の酩人達

国立酩人会にご来場下さいました皆様、ありがとうございました。

演目は、笑助「時うどん」、花丸「不動坊」、つくし「三題噺〜商店街、聖火ランナー、スパイダーマン〜」、最後は花丸兄が蚊のもののけ噺で締めました。

昨日、次回たんす屋寄席で三題噺をやることになったので、それまでにできる限りいろんなとこでやっておこうと思い、今日もやらせて頂いた次第。毎月シークレットライブでやってる三題噺は10分で考えているので、それプラス笑助君と花丸兄のやってる時間があるから多少ちゃんとした噺ができるかな？と思いましたがとんでもないですね。落語やってるとどうしても聴いてしまいます。結局仲入り10分で考えました。内容は…

ダライラマがスパイダーマンに、聖火ランナーへの暴動を防ぐよう言い残して息絶える。東を向いて亡くなったので、スパイダーマンはダライラマの生まれ変わりがいると思われる東に向かう。
そして、やって来たのが長野の善光寺前の商店街。暴動を防ぐために地元の人と協力し合おうと、近くの信玄餅屋に入ってみると、なんとそこには亡くなったはずのダライラマが！もしや生まれ変わりか？
と思いきや、ただの信玄餅屋のジイサンだった。そりゃそうだ、生まれ変わりならまだ生まれたばかりのはず。山田喜三郎というこのジイサンは80過ぎで、亡くなったダライラマより年上だったが、衣装を着せるとそっくり。しかも秘策まで思い付く。
さて、聖火リレー当日。善光寺から何百人もの集団が走り出す。暴徒達は襲い掛かろうとするが、どうも集団の様子がおかしい。トーチを持っている者がいないのだ。実はこの集団は、第一回善光寺マラソンのランナー達だった。ただのランナーに向かって暴動を起こしても仕方ないので立ち尽くす暴徒達に、例の衣装を着けた山田喜三郎が暴動を控えるよう諭す。死んだはずのダライラマが生きていた！驚く暴徒達。しかも、もっと驚くことに、屋根から屋根へと飛び移っている者の姿が！“鳥だ！飛行機だ！いや、スパイダーマンだ！”スパイダーマンは聖火を持ったまま、善光寺のてっぺんから、屋根から屋根へと飛び移っていたのだ。暴徒達は生卵や火炎瓶を投げたが届かない。やがてヘリコプターに乗った和泉元弥がやって来て、スパイダーマンを拾って消えて行った。“あれ？どこへ行ったんだ？”“スパイダーマンだけに、くもがくれをした”てな噺。

なんか今回はドラマが生まれなかったですな。時間をかければ良いというものでもないようです。クイズなんかでも一目見てパッと答えがわかるときと、いくら考えてもわからないときがありますが、今回は後者の感じでございました。

ここは一つ発想を変えて、逆に、十題噺ぐらいにしてみようかな…。