★一回きりの噺

“「セーフティ＆スムーズ東京フェア2007」というイベント内で、落語をお願いします”ってな依頼を受け、六本木の東京ミッドタウンに行って参りました。

いや〜、屋外なので晴れて暖かくて良うございました。“交通渋滞緩和落語をお願いします”とのことでしたが、イベント内の落語はお客さんが途中から聴いたりするんで、ストーリーものは難しいんだね。前半の仕込みが後半につながるような噺はダメなのですな。てなわけで、オチだけしっかり決めて中には小咄をいっぱい入れ、オチにつながるふりは途中と直前の二回言ってみました。

あらすじは…風邪をひいた女性がタクシーで病院に向かう。ところが、違法駐車をしている車のせいで渋滞になり、なかなか進まない。落語好きの運転手は、女性の退屈しのぎにと思い、小咄をやってあげるのだが、どんどん寒くなり、風邪を悪化させてしまう。
やっとの思いで病院に着いた女性に医者は“なんでこんなになるまで小咄をきいたんですか！小咄は人の体温を奪うんですよ！”そして“認可はされてないが、この注射を打てば一発で風邪は治ります”という医者の言葉に、女性“いや、違法な注射（駐車）はいけません、重体（渋滞）になりますから”という王道のオチ。

こういう、イベントのための一回きりの噺というのも楽しいですな♪