★ラストシークレット

『つくしのシークレットライブ』にご来場下さいました皆様、ありがとうございました。

本日は最終回ということで、いつもよりさらに流出禁止度の高い「シークレットトーク」をお送りし、今日の一席は久々に「話してほしいの」をやってみました。10分で考える三題噺は「最終回、花粉症、かえる」。あらすじは次の通り。

TVドラマのゴー様に夢中の母親。DVDボックスを買い込み、あまりにずっと見続けているので注意すると、これで最終回だから見させてと粘る。
画面を覗くと、花粉がチラチラ舞う中で、メガネを掛けてストールを巻いた加藤剛の姿が…しかもドラマのタイトルは『春のアナタ』。完全なるパクリである。
“ゴー様、素敵ねえ…ハクション！”
“ちょっと、なにくしゃみしてるの？”
“お母さん、花粉症だから”
“花粉が舞ってるのはテレビの中でしょ！”
“ああ、入り込み過ぎちゃった”
などと言いつつ、ようやく最終回を見終え、永谷園のCMが映ったとたん、今度は“ロク様！”と騒ぎ出す。花緑師匠のことを言っているのだ。
“まったく、ヨン様の次はゴー様、その次はロク様って…古典みたいな流れやめてよ。次はシチ様？”
“いや、シチは先月流した”
“それが古典ぽいって言うのよ！”
“うるさいわね、『笑いがいちばん』見るから黙ってて…あ〜、ハチ様！”
画面には喜多八師匠。母がハマっているのは、前はヨン様だけだったのに、どんどん好きな人が増えていく。しかも、追っかけにかかるお金は、不景気の中切り詰めて娘の自分が出しているのだ。母はそんなことはおかまいなしの様子で、
“さーて、今度はCD聴きましょ…あ〜、サン様の古典は最高だわ”
“サン様？国宝の小さん師匠？”
“違うわよ〜、さん生さん”
“ああ、柳家ね”
“いえ、三遊亭”
“三遊亭さん生？誰それ…あっ、それ川柳川柳の前の名前じゃない！川柳の古典のCDなんてよく手に入れられたわね。もう、頼むからこれ以上増やさないでよ”
“増やさないわよ、ハチからサンに減らしたでしょ”てな噺。

今回、うっかり「かえる」を入れ忘れてしまいました。考えているときには、夢中になってゴー様のドラマを見ている母親に“私だって見たい番組あるんだから。チャンネルかえるわよ！”と言う予定だったのですが、いざしゃべり始めたら、そういうときは自分の見たい番組は録画するなり携帯で見るなりして、一時間のドラマぐらい見させてあげるような気がして来て、急遽DVDボックスを最初から全部見て最終回に差し掛かった設定に変えたため、ついそのまま抜かしてしまいました。大変失礼しました。三題噺なのに一つ忘れて二題噺にしてしまうという…いや〜、私にふさわしい最終回ですな☆